Claudio Baglioni Nippon

アクセスカウンタ

zoom RSS サンドローネ・ダツィエーリ来日講演会:作家に質問 4月5日イタリア文化会館

<<   作成日時 : 2017/04/06 12:58   >>

トラックバック 0 / コメント 0

CLAUDIO BAGLIONI NIPPON/クラウディオ・バリオーニ・ニッポン
記事執筆:Letterina

画像
             真ん中のイラストは豚の“スニッフィー”

昨日九段下のイタリア文化会館東京で、来日中の
イタリアの作家、サンドローネ・ダツィエーリの
講演会が行われた。

“パードレはそこにいる”が日本でも刊行され、ファンの
一人としてぜひ小説について聞きたいことがあったわたしは
講演会の後の質疑応答で、こんな質問をしてみた。


==ローヴェレが頭の中で繰り返す歌のフレーズ、「お前は何を
失うつもりなのか?Cosa sei desposto a perdere?」はジョヴァノッティの
Mi fido di teの歌詞ですか?
それから、まだ日本で翻訳されていない処女作、“Attenti al gorilla”は
ファブリツィオ・デ・アンドレの歌のタイトルと同じですね?
音楽から作品にインスパイアされることがあるのでしょうか?

ダツィエーリ氏:そうです、ジョヴァノッティの曲の歌詞です。
最初の作品のタイトルもデ・アンドレの歌からつけました。
あの歌が好きなんですよ。
デ・アンドレはジョルジュ・ブラッサンスのフランス語の詩を
イタリア語に翻訳して曲にしたんです。

(ブラッサンスのゴリラはこちら)
http://zeami-cd.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_f71a.html

・・・わたしは自分の小説に何でも詰め込んでみるんです。
アートや、音楽や、くだらない物でも。
わたしは大学も出ていませんし、すでにお話したとおり小説家になる
前はコックでした。
いろいろな経験が自分の中にあるんです。
読んだ人が自分にとって何かしら興味を惹かれる部分があれば
いいと思っています。
(小説の主人公の)ダンテが拉致から解放された後、ゴミだろうが
なんだろうが、片っ端から収集するのですが、それによって
彼は失われた時間の埋め合わせをするんです。
ある意味、ダンテの性格はわたしの人格の投影でもあります。

==小説の中の爆発シーンはストップモーションがかかったように
書かれています。
人体が爆風によって引きちぎられる、残酷な様子が綴られています。
このような“残酷描写”は犯罪小説の分野で必要不可欠な物ですか?

ダツィエーリ氏:犯罪小説は読んだ後に気分を慰めてくれるような
類の物ではありません。
むしろ現実の中の、むごく悲惨な出来事を直視してほしいのです。
先日ロンドンを訪ねた時に、中心街でトレーラーが歩行者を轢く
テロ事件がありました。
それから先日のロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄の自爆テロ。
わたしの妻はロシア人で、わたしも自分自身、半分ロシア人だと
思ってるほどです。
本当にこの事件にはショックを受けました。
世界はいつどこで何があるか分からない不安定な状態にあると感じて
います。
わたしの小説の登場人物は、物語を解決できても、全世界で起きている
問題を解決することはできません。

テレビの犯罪ドラマの死体はたいてい洋服の胸の
あたりに赤い染みをつけて、“これが死体だ”という約束事があります。
でも、実際の死体ってそんなもんじゃないんです。
異臭を放って、腐敗する、わたしはきれいごとではなく、現実を
伝えたいのです。

どこかで読んだのですが、爆発に巻き込まれると、爆風だけが
原因ではなく、他の人間の体の部位が銃の役割をして人を
傷つけるというのです。
被害者の体からは物品の破片だけではなく、犠牲者の歯や骨が
摘出されるという記事を読んで、衝撃を受けました。
これは書かねばと思い、小説の中ではとりわけ悲惨な光景に
しました。

時間切れで、もうひとつしたかった質問は終了後、ダツィエーリさんに
サインをもらっている時に聞いた。


==ダンテはなぜコロンバをCC(Colomba Caselli)って呼ぶんですか?

ダツィエーリ氏:頭字語(initialism)ですね。ダンテのコロンバに対する親愛の情
なんですよ。

画像










テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

サンドローネ・ダツィエーリ来日講演会:作家に質問 4月5日イタリア文化会館 Claudio Baglioni Nippon/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる