Claudio Baglioni クラウディオ・バリオーニ:ニューアルバムin questa storia che e` la miaレビュー

アマゾンイタリアで注文したクラウ
ディオのニューアルバムが、昨日
到着いたしました。
EP盤を思わせる18センチサイズの
正方形の薄いパッケージに、2枚入り
のLPレコードジャケットを彷彿と
させる仕様のCDです。

全体的に若々しい印象のアルバムです。
前作Con Voiは“毎月オンラインで一曲
づつ配信”するストレスのかかった創作
環境だったせいか、歌詞のテーマも楽
曲全体も重かったのですが、本作品は
ベテランが肩の力を抜いて製作した余
裕の力作といった風情です。

イタリアのファンの間ではOltreと比較
する感想が見受けられますが、アルバ
ムの作りとしてはIo sono quiに近いよ
うです。
個人的にはSono ioをより私的な内容に
表現したという気がいたします。

わたくしが気に入ったのは5曲目のQue-
llo che sara` di noi。
格段名曲という歌ではありませんが、し
ゃれた編曲と印象的なベースラインが聴
かせます。
続く6曲目In un mondo nuovoと、爽や
かな楽曲の連続で「このアルバムは間違
いない」と大いに期待させてくれます。

14曲目のReo confessoはイントロからし
てViaにそっくりな曲です。
というより、「ひょっとしてわざと似せ
ているのでは」という思わせぶりなアレ
ンジです。
タイトルは“自白した犯人”という意味です。

このCD、クレジットに息子のジョヴァン
ニの名前も載っています。
アルバム全体は軽めの仕上がりで、77分
の大作にも関わらず、さらりと聞ける仕
上がりです。
“これぞバリオーニの名曲”と言えるのは
Gli anni piu` belliの1曲だけですが、この
歌はガブリエレ・ムッチーノ監督の映画の
タイトル曲としてすでにお馴染みで、アル
バム中にあっても新鮮味がありません。
未発表のままアルバム後半に収録されて
いたら、本作の傑作曲になったはずでしょ
うが、すでに手垢が付いてしまった感があ
り、かえすがえす残念です。

記事執筆:Letterina

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