テーマ:読書

ピエール・ルメートル作品における(プチ)盗作疑惑?

カタログハウスから出ている通販生活2020年 春号に衝撃の文章を発見、まあ、それほど 大げさではないにしろ、ルメートルファンに とっては聞き捨てならない内容なので、どう しても黙っていられず、このブログでご紹介 することにいたしました。 記事は145ページ、佐藤圭氏解説の「DVD の掘り出し物:待ってました堂」。 ル…
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ネプチューンの影 フレッド・ヴァルガス著 創元推理文庫:持つべきは“よかチャム”

あたしのチャムがどうしたか、知ってる? パリのポリ公のこと、ノエラ、もう話し たっけ? ジャン=バチスト・アダムスベルク、シリーズ 三冊目の邦訳! しかも本書は2007年のCWAインターナショ ナル・ダガーの受賞作である。 おもしろくないわけがない! さて、今回のアダムスベルク、なんだか今一つ 調子が悪い。 …
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ロボット・イン・ザ・スクール デボラ・インストール著 小学館文庫:AIは胃の中の蝶の存在を感じられるか?

「ベン?ナナフシが生きている意味って何でしょう?」 ぽんこつロボット、アクリッド・タングのシリーズ 3作目である。 相変わらずタングのボディ前面のフラップは修理も されず、ガムテープで留めたまま。(本人がそれを 望んでいるのだそうだ) でも4歳になったベンとエイミーの娘のボニーと 一緒に学校に通うと言いだす。 好奇心…
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パードレはもういない サンドローネ・ダツィエーリ著 早川書房:死体が多すぎる

「なぜこんなことをする?」 「愛のためだ。」 要注意! この小説は必ず「パードレはそこにいる」、 「死の天使ギルティネ」の2作品を読んで から手に取るべし。 とにかく登場人物の多さに辟易する。 人物の多さ自体が悪いことだとは思わないが、 前2作品に出てきた連中が再びページに 表れるのを見ると、懐かしくもあり、「…
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わが母なるロージー ピエール・ルメートル著:寸足らずですよ、ムッシュー・ルメートル

足りない。あと100ページ足りない。 「人間を深く掘り下げる」のがルメートル 作品の真骨頂だが、この小説はあまりにも 短すぎる。 ああ、あと100ページあれば。 きっとロージーについてもっと詳しく知る ことができただろうに。 ジョンにとってどうしようもない“毒親” になってしまったロージーの狂気の人生 を、ルメートルは…
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「パードレはもういない」サンドローネ・ダツィエーリ著:早川書房 10月17日発売

サンドローネ・ダツィエーリの 「Il re di denari」の邦訳がいよ いよ10月17日に発売です! タイトルは「パードレはもういない」。 「パードレはそこにいる」、「死の 天使ギルティネ」に続く、三部作の 最終編です。 さあ、あの大風呂敷をいかにして ダツィエーリはまとめたのか!? 華麗なるフィニッシュを期待し…
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「わが母なるロージー」ピエール・ルメートル著 文春文庫:カミーユ・ヴェルーヴェンシリーズ番外編9月3日発売

ヴェルーヴェン警部シリーズの中篇、 「Rosy&John(Les grands moyens)」が いよいよ9月に刊行されます。 翻訳は橘明美さん、なかなか邦訳が出ず ファンをじりじりさせていた作品です。 224ページということで、あっという間に 読み切ってしまいそうですが、ああ、やっと カミーユに再会できる!! 早く9…
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サンドローネ・ダツィエーリ:コロンバ&ダンテシリーズ Il re di denari

サンドローネ・ダツィエーリの新刊 「Il re di denari」が昨年12月に刊行 されています。 「パードレはそこにいる」、「死の天使 ギルティネ」に続く三部作品ですが、 邦訳はいつ発売になるのでしょうか。 本作は前作から一年半後、コロンバ はすでに警察を辞職、“あの男”に拉致 されたダンテに至ってはいまだ行方…
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正しい恋人 B.A.パリス著 ハーパーBOOKS:3月15日発売

女性読者を恐怖のどん底に突き落とした 「完璧な家」のB.A.パリスの新作がいよいよ 今月発売です!!! 本作のストーリー、どことなく「ゴーンガール」 風なので、ふーん、この手の内容はすっかり “ジャンル”として確立したのかなと想像。 でもまた、おもいっきり怖がらせてくれたら いいわあ、と期待しているわたくしはやはり Mで…
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炎の色 ピエール・ルメートル著 早川書房:復讐者と陰謀家が手を組むと

「どんなに最低なことも、わたしにやれと 言っているわ……」 本編の主人公は「天国でまた会おう」で非業 の死を遂げたエドゥアールの姉、マドレーヌ である。 銀行家の娘で何不自由ない生活を送って来た 典型的なブルジョワ女性だ。 しかし、容姿には恵まれていない。 (ちなみに「天国でまた会おう」では彼女の 顔立ちがこんな風…
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炎の色(天国でまた会おう続編)ピエール・ルメートル著:早川書房11月20日発売

ゴンクール賞受賞作「天国でまた会おう」の 続編、「炎の色」の邦訳がいよいよ刊行です。 翻訳はミシェル・ビュッシの作品でもおなじみ の平岡 敦さん。 “世界大戦三部作”の第二作目に当たる本書 の主人公はエドゥアールの姉マドレーヌ。 美貌のヒロインが多いルメートル作品ですが 珍しく「不細工」をしつこく強調された登場 人物…
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悪の猿 J・D・バーカー著 ハーパーBOOKS:悪の系譜のサラブレッド

刑事サム・ポーターは幸せ者だ。 おとぼけ者の相棒ナッシュ、優秀な女性 刑事クレア、そしてなんといっても頭の 切れる若き鑑識官ワトソンと、彼の周辺 には頼りになる仲間がいる。 ポーターには支えが必要なのだ。 つい最近、心に大きな痛手を負ったばか りだから。 そして「日記」の11歳の少年。 きちんとした家庭の一人息子。…
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監禁面接 ピエール・ルメートル著 文藝春秋:この男、取扱要注意

なんともまあ、皮肉な結末に唖然とさせ られた。 失業年数4年、57歳の求職者が文字通り 命をかけて仕事を手に入れようと奮闘する 読者には想像もつかない「ルメートル劇場」 のはじまりはじまりである。 とにかくこのスピード感は半端ではない。 取扱説明書のない、ハイテクずくめのスー パーカー(ランボルギーニ・カウンタック …
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ガイコツは眠らず捜査する レイ・ペリー著 創元推理文庫:生きがいは骨になっても

“もしも将来、普通とは違う家族構成が原因で 壁にぶつかったとしても、きっと家族みんなで 乗り越えられる自信ができていた。” 前作「ガイコツと探偵をする方法」で読者のハート をがっつりつかんだ、大学の非常勤講師ジョージア と彼女の(両親の)家の屋根裏に同居するガイコツ、 シドの続編である。 一作目で人体標本一体分のガイコ…
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ピエール・ルメートル邦訳新刊 「監禁面接」8月30日発売

ピエール・ルメートルの邦訳新刊が 文藝春秋より8月30日に出版されます。 タイトルは「監禁面接」、翻訳はルメー トルのヴェルーヴェン警部シリーズ担当の 橘明美さん。 お値段は2,000円プラス消費税。 自腹切りをしぶる図書館利用者の予約 争奪戦が予想されます。 記事執筆:Letterina ==========…
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ラストマイル 完全記憶探偵エイモス・デッカー:デイヴィッド・バルダッチ著竹書房文庫:祝、続編刊行!

いやはや、うれしいのなんの、あの「完全記憶 探偵」のシリーズ続編である。 アメリカン・フットボール選手時代の事故で 一度見聞きしたことは絶対に忘れない「超 記憶症候群」という特殊能力を授かることに なってしまった元警官エイモス。 (本書で登場人物は名字で表記されているが、 ここではファーストネームで書きたい) 妻子と…
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DOMINA L.S.ヒルトン:「真紅のマエストラ」続編

昨年ハヤカワ文庫から出版されたL.S. .ヒルトンの「真紅のマエストラ」の続編が すでに刊行されているとのこと。 邦訳お願いします、早川書房さん!!! http://claudiobaglionifanblognippon.at.webry.info/201705/article_7.html 当ブログの「真紅のマエス…
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孤島の祈り イザベル・オティシエ著 集英社:人は二つの真実を抱えきれない

壮絶な冒険譚だ。 物語が進むにつれ、主人公ルイーズの 行動と決断が、読み手に対しても問いを 投げかけてくる。 「もし自分だったらどうする?」と考え られずにはいられない。 生活に何の不自由もない30代のフランス人 カップルの片方が、日常生活の倦怠感を 払しょくするために世界旅行を計画する。 もともとは夫のリュドヴィ…
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巨塔崩壊 デヴィッド・ハグバーグ著 竹書房文庫:もしジェームズ・ボンドが敵役だったら

「楽しみのためさ」 ニューヨークにそびえ立つ新築の超高層 ビル“アトエイス”が、ペントハウスを 購入した億万長者を道連れにお披露目 パーティーが開かれたその日に突然崩壊 した。 厳重な警備と、鉄壁のセキュリティー システムを突破してこのビルを破壊した のはたった一人の工作員だった。 コードネーム“ナスル・ザ・イ…
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2017年度 Letterina版“このミステリーがすごい!” 海外編10選 

宝島社の2018年版「このミステリーが すごい!」の結果を見て、「うーん、こちらの 選考者の嗜好のほうがハヤカワのミステリ マガジンよりわたし向き」と、ひとりごちた。 ミステリマガジンは締め切りが9月なので、 「黒い睡蓮」も「キリング・ゲーム」もお目見 えしていない。 以下、わたし個人の勝手なランキングである。 (下…
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「消えたはずの、」 エイミー・ジェントリー著 ハヤカワ文庫:何を信じる?誰を信じる?

「考えないといけない。 あの人たちは何を探しているのか。 どうしてあそこにいるとあれほど 幸せそうなのか。 そういう幸せを、ほかのどこで 見つけられるのか」 8年前、13歳で誘拐された娘が突然戻ってきた。 その“戻った娘”が本当にわが子かどうか確信が 持てない母親の心の葛藤。 “戻った娘”の時間をさかのぼった人…
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狩人の手 グザヴィエ=マリ・ボノ著 創元推理文庫:もし“昔堅気”がお好みなら

「・・・あなたがいくら敏腕刑事だからって、 はっきり言わせてもらいますよ。 警察はもう、そんなやり方はしないんです。」 今更言うまでもないが、推理小説の醍醐味 というのは事件のトリックだけではなく、主人公 の刑事/警察官、もしくは探偵がどれだけ魅力 的な人物であるかに比重がかかっている。 本書の主人公、マルセイユ警…
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ローランス・セレナック警部の名誉のために:「黒い睡蓮」の気になる訳文

ミシェル・ビュッシの「黒い睡蓮」を読んだ際 一か所気になった部分があり、フランス語の 原文と訳文を付け合わせてみたら、やはり 誤訳だと思われる一文だった。 54ページの一行目、“彼はにわかに攻撃的 になった。”という部分。 ジェローム・モルヴァル殺害捜査のため彼の 自宅を訪問し、妻のパトリシア・モルヴァルに セレナッ…
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「第九代ウェルグレイヴ男爵の捜査録」エマ・ジェイムソン著 ハーパーBOOKS:アメリカのロマンス小説

「きみを妻に迎える栄誉をわたしに授けて もらえないだろうか?」 イギリスの貴族階級の庶民層に対する上から 目線の描写や、ヘザリッジ警視正の従者(執事 とは書いていない)ハーヴェイや秘書のスネル 夫人の人物造形、インド系のバハール部長刑事 に、社交界の長ノールズ夫人と、そろいもそろ って“ステレオタイプな登場人物”の物語…
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「ロボット・イン・ザ・ハウス」 デボラ・インストール著 小学館文庫:ロボットも人も成長する

「ベン、ボンニーを止めて。 ボンニー、僕に色鉛筆するのやめて。 それやめて、やめてってば。ベン・・・・・・・・」 前作「ロボット・イン・ザ・ガーデン」では ベンの元を去ったエイミーが彼の家に 戻り、女の子を出産したところで終わった。 その続編。 実は前作から引きずっているやっかい事 (大きいものから小さいものまで)が…
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「ロボット・イン・ザ・ガーデン」 デボラ・インストール著 小学館文庫:愛は全てに優る

「ベン、お漏らししていない。ベン、 治療してるんだよ」 ベン・チェンバーズ34歳無職。 現在から少し未来のイギリス南部在住。 家族はいない。 ダメ夫に愛想をつかした弁護士の妻 エイミーはつい最近彼の元を去って 行った。 今は“アクリッド・タング”と名乗るポンコツ の旧式ロボットがベンの相棒である。 ある日突然…
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黒い睡蓮 ミシェル・ビュッシ 集英社文庫:翻訳家橘明美氏もお薦めのこの一冊

“ある村に、三人の女がいた。” わたしはフランスに行ったことは一度もない。 ただ、この小説の舞台であるジヴェルニー にはそこはかとない親近感を抱いている。 30年ほど前、東京の百貨店がスペインの画家 ホアキン・トレンツ・リャドの販売展示会を開いた。 まだ40代の若き絵描きはすでにその才能を 持ってして「ベラスケスの…
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オスロ警察殺人捜査課特別班 サムエル・ビョルク著ディスカバー21:パズルのピースはきっちりはまる

「ミアは優秀だ。それはまちがいない。 特別な存在だよ。」 “アイム・トラベリング・アローン”という サブタイトルがついている。 木に吊るされた6歳の少女の死体が森の中から 発見された時、この「一人旅をしています」と いう札が首に掛けられていたという。 人形が着るような衣装を身に付け、ランドセル を背負った姿で。 …
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喪失のブルース シーナ・カマル著 ハーパーBOOKS:やさぐれヒロインはアルトで歌う

“わたしはあっさり白旗をあげるような女では なかった。 実のところ、これまでの人生で白い布を手にした 記憶は一度もなかった。” 東京創元社はこの本の版権をハーパーコリンズ・ ジャパンが獲得したことを、地団太踏んで悔し がるかもしれない。 主人公の造形はかなり型破りだ。 舞台はカナダのバンクーバーだが、彼女は西欧 …
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